ブログを始めました。いつまで続くのか、そもそも次はあるのか?気長に更新をお待ちいただければ。
さて、自家焙煎珈琲と音楽のお店と銘打っているからにはまず珈琲について書こうかと。珈琲は子供の頃から好きでインスタント(ネスカフェ)からペーパードリップを経てネルドリップにたどり着くんだけど、きっかけは吉祥寺の「もか」。珈琲の鬼と呼ばれた標交紀さんのモカマタリを飲んでから。ふくよかでワインのような口当たりにしびれた。豆を買って持ち帰ると一週間は部屋に芳香がただよった。いちど恐れを知らずに標さんに「どうやったら美味しく淹れられるんですか?」と聞いた(後に珈琲を残した客を追いかけて残した理由を問い詰めたという珈琲の鬼の逸話を知って青ざめた)「豆(焙煎)が良ければ美味しくなりますよ」と短く答えられた。当時は何もわかっていなかったので、そうかと「もか」でネルを購入してネルドリップで淹れ始めた。もちろん喫茶スペースで飲む標さんの珈琲とは雲泥いや天地いやアンドロメダ星雲の彼方の差だったけど、どうやったらあの味と薫りが出るんだろうとのめり込んでいくことになる。手回しのグラインダーで豆を挽くようになり、そのうち焙烙のような「煎る煎る」で焙煎もするようになった。(続く)